祭りと伝統

アルベルカでは、住民は先祖から代々受け継いできた美しい民族衣装を着て、伝統的な祭りの儀式に参加する。

アルベルカで最大の祭りは、村の守護祭である8月15日の聖母被昇天祭だ(ディアゴスト)。毎年3日間にわたり祝祭の儀式が行われる。

復活祭翌日の月曜には、ペンドンの日(軍旗の日)が祝われる。15世紀のアルベルカの女たちが、ポルトガルのアントニオ・デ・ポルトガルの軍から旗を奪った記念だ。その次の月曜にはロメリア(巡礼祭)が祝われる。マヨール広場では、町役場が村民と訪れた人々すべてに、オブレア(ミサで用いられる薄焼きのパン)とワインを振る舞う。酌人は新婚の男性たちだ。

「聖霊降臨の月曜日」(現在はその前にある土曜に移されている)は、マラルビエハスあるいはマハダス・ビエハスと呼ばれる、村近くの樫の森にある礼拝堂への巡礼祭が祝われる。

そして、聖体の祝日(コルプス・クリスティ)がやってくる。アルベルカの祭りの中でも最も美しいものの一つである。聖体の行列の通る道筋の窓やバルコニーは刺繍の入ったベッドカバーや布で美しく飾りたてられる。

アルベルカでは伝統的な慣習が今も数多く残っている。一見しただけ、また時間のない忙しい旅では分からなくとも、何世紀にもわたって先祖から受け継がれ、村人の心に深く染みとおり根付いている。好奇心に満ちた旅人がアルベルカの石畳に最初の一歩を踏み入れた時から、時を超えた伝説の時代と土地の凝縮された雰囲気が目に映る。それはまさに「中世」だ。

モサ・アニマス

モサ・アニマスは、女性たちに付き添われ、何か所かで立ち止まって人々に祈りを呼びかけながら、村の通りを練り歩く。

サン・アントン

サン・アントンの豚は、村の通り、特にマヨール広場のあたりをうろついて暮らし、毎日少しずつ肥えていく。

ラロア

ラ・ロアとは一種の宗教劇で、8月16日の昼に行われる。

エル・クリスト

1655年の9月6日、午後3時から5時のあいだぐらいのこと。ペーニャ・デ・フランシアの聖母の祭りに参加した敬虔な女性が祈りを捧げていたところ、キリスト像が血を流した、と言われている。

パタエノ

アルベルカのパタエノ(干し草男)は、スペインのカーニバルでも見逃せない存在。即興仕立ての闘牛を滑稽に披露する。

MAGOSTO

昔は、その夜は一晩中目を覚ましていなければならないという必要性から行われていた。塔の時計と鐘が毎時毎時を告げるたび、死者のために祈りを捧げていたからだ。現代では、必要性からではなく、旬の栗の収穫を利用して、バグパイプと太鼓の音を聞きながら火を囲んで栗を楽しむ祭りとなっている。

DIAGOSTO

村の守護聖人祭である聖母被昇天祭を含む一連の祝祭で、アルベルカで一番重要な祭り。国の観光名祭に指定されており、8月14日から18日にかけて祝われる。

聖体の祝日

この日は宗教面でも一般的な意味でも春の一番大切な日。各家庭の女性たちは、自ら刺繍を施したとびきり素晴らしい布や豪華なベッドカバーをたんすから引っ張り出してくる。

軍旗の日

この祭りは復活祭翌日の月曜に祝われる。日が暮れると、礼拝堂の前にいる女性の中のリーダー、あるいは最も勇敢な女性が、軍旗を下し、バリオヌエボ(新市街)からマヨール広場まで、笑い歌い陽気に騒ぎながら旗を戻す。

マハダの日

この祭りでは、西ゴートの王ロデリックがアラブの敵の手に落ちないようにと岩の間に隠したという伝説のある聖母の前で、若者たちがミサを聞き、踊りを捧げる。

トラゴ(飲酒)の日

村役場は、カスティーリャの地に来たアントニオ・デ・ポルトガルの軍勢から旗を奪ったアルベルカの女たちの偉業を記念して、マヨール広場に集まったすべての人にワインを振る舞う。

聖週間

男たちが身を包む分厚いマントが目を引くかと思えば、女たちのほうは、ある一定の年齢以上の者が、首にネッカチーフを巻き、マンティーリャや山岳地帯のショールをつけて口元を覆い、特別な雰囲気を醸し出しながら聖母のあとに続いて行列する。

キリストの受難

毎年聖木曜日には、アルベルカでは村民による宗教劇が行われる。

その他の祭り

代表的な祭りに加えて、この地域にはその他の伝統的な祭りがいくつか存在する。